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Image Manager 機能ガイド
Image Manager は、ComfyUI のサイドバーに追加される統合画像管理システムです。 生成した画像の閲覧、検索、整理を効率化し、過去の作品をワークフローに再利用するプロセスをスムーズにします。
主な機能概要
- ギャラリー: 生成した画像を高速に閲覧・整理できます。
- 詳細ビューアー: 画像のプロンプト、モデル情報、生成設定を詳しく確認できます。
- 高度な検索: プロンプト、タグ、日付、モデル名などを使った柔軟な検索が可能です。
- 系統管理 (Lineage): img2img などで生成された画像の「親」と「子」の関係を可視化します。
- ワークフロー連携: 過去の画像をワンクリックでキャンバスに読み込んだり、設定を復元したりできます。
基本コンセプト: 自動登録と管理
Image Manager は、ComfyUI での画像生成プロセスに深く統合されています。
生成画像の自動登録
ワークフローを実行し、画像が生成されると、Image Manager はその画像を 自動的にデータベースに登録 します。
- 標準の
Save Imageノードなどで生成された画像(outputフォルダに保存されるもの)が、実行完了時に自動的にギャラリーへ追加されます。 - メタデータ(プロンプト、モデル情報、ワークフロー)も同時に保存されるため、後から簡単に検索や復元が可能です。
Meld Save Image による高度な管理
専用の Meld Save Image ノードを使用することで、さらに柔軟な管理が可能になります。
- タグの自動付与: ノードの
tags入力にカンマ区切りでタグ(例:favorite, portrait)を指定すると、生成時にそのタグが自動的に付与された状態で登録されます。 - Source 画像(親)の明示的な指定:
origin_image入力に画像を接続することで、その画像を「親画像(Source)」として明示的に指定し、系統管理(Lineage)に記録できます。自動推定に頼らず、正確な親子関係を維持したい場合に役立ちます。
1. ギャラリー (Gallery)
ComfyUI 画面左側のサイドバーに表示されるパネルです。
ビューの変更
ヘッダーのアイコンで表示形式を切り替えられます。
- Grid Only: サムネイルのみをグリッド状に並べて表示します(一覧性重視)。
- Grid & Details: サムネイルの下にファイル名や日付などの情報を表示します。
一括操作
画像を Ctrl + Click(Macの場合は Cmd + Click)または Shift + Click で複数選択すると、画面下部にアクションバーが表示されます。
- Edit Tags: 選択した画像にタグを一括追加・削除します。
- Queue Workflow: 選択した画像を順番に入力としてワークフローを実行します(バッチ処理)。
- Move to Trash: 選択した画像をゴミ箱へ移動します。
画像分析 (Image Analytics)
ギャラリーヘッダーの BarChart2 アイコン をクリックすると、画像の集計サマリを表示するモーダルが開きます。
- 総画像数: 登録されている画像の総数。
- カテゴリ別ランキング: Positive Prompt、Negative Prompt、Tag、Model、作成日、解像度ごとに上位5件を表示。
- 項目クリックで検索: 各項目をクリックすると、検索窓に移動し、対応する検索クエリ(例:
tag:girl、pos:1girl)で検索を実行します。 - 全部見る: 各カテゴリの「See all」をクリックすると、全件リストを表示。部分一致での絞り込みや、カウントの昇順/降順切り替えが可能です。
- 更新: モーダル内の「Refresh」ボタンで、集計を再実行できます。
集計はアプリ起動時にバックグラウンドで実行され、結果はキャッシュに保存されるため、表示は即時に行われます。
2. 画像詳細ビューアー (Viewer)
ギャラリー内の画像をクリックすると、詳細ビューアーが開きます。
基本操作
- 閉じる: 画面外をクリックするか、
Escキーを押します。 - 移動: 左右の矢印ボタン、またはキーボードの
←→で前後の画像へ移動します。 - フルスクリーン:
Fキーでフルスクリーンモードに切り替えます。 - 詳細表示:
Iキーで右側の情報パネルの表示/非表示を切り替えます。 - サムネイル: 画面下部のサムネイル一覧で素早く他の画像へジャンプできます。
- Undo (取り消し):
Ctrl + Z(Macの場合はCmd + Z)で、直前の削除(ゴミ箱移動)やショートカットによるタグ操作を取り消せます。
情報パネル (Information Panel)
画面右側に表示されるパネルでは、以下の情報を確認・編集できます。
- Metadata: 画像サイズ、ファイル形式、作成日時。
- Generation Info: 生成に使用したモデル (Checkpoint)、Seed値、Steps、CFG Scale、Sampler 名など。
- Prompts: Positive プロンプトと Negative プロンプト。コピーボタンでクリップボードにコピーできます。
- Tags: 画像に付与されたタグ。編集アイコンからタグを追加・削除できます。
- Notes: ユーザー独自のメモを記録できます。
- Lineage: この画像がどの画像から生成されたか(親画像)、またはこの画像から生成された画像(子画像)のツリーを表示します。
画像メニューアクション
画像上のメニューや右クリックから以下のアクションを実行できます。
- Add Unified Loader: 生成に使用した設定を解析し、Meld Unified Loader または Meld Unified Flux Loader を自動選択して追加します。
- Send to Workflow: 画像を現在のワークフローにある
Load Imageや Meld Image Loader ノードに送信します。- Send to Workflow (Mask): Inpaint 用に、画像とマスクを現在のワークフローに送信します。
- Queue Workflow: 選択したワークフローに画像を入力して実行します。
- Queue Workflow (Mask): マスクエディタを開き、Inpaint ワークフローを実行します。
- Restore Full Workflow: 画像に埋め込まれたワークフロー情報を読み込み、現在のキャンバス全体を上書き復元します。
- Edit Tags: タグを編集します。
- Edit Notes: メモを編集します。
- Edit Source Image: 親画像(Source)を手動で設定・変更します。
- Delete: 画像をゴミ箱へ移動します。
親画像(Source)の設定の補足
親画像を手動設定する際、候補は概ね以下の2系統で表示されます(設定により片方のみの場合があります)。
- Source Matches (from metadata): メタデータ(ワークフロー等)から推定できる候補(
Source Matching Strategyがfilename_phashの場合)。 - Visual Matches (pHash): 画像の類似度(pHash)に基づく候補。
また、ダイアログのドロップゾーンへ画像ファイルを Drag & Drop すると、画像をアップロードして即座に親画像として設定できます。
マスクエディタ (Mask Editor)
簡易的なマスク作成ツールを内蔵しており、Inpaint (修正) 作業を効率化します。メニューから起動できます。
- ツール:
- Rect / Ellipse: 矩形や楕円でマスク領域を選択します。
- Lasso: フリーハンドで囲んでマスクを作成します。
- アクション:
- Queue: 作成したマスクを使用して、即座にワークフローを実行します。
- Send: 作成したマスクを現在のワークフローに送信します(
Load Imageノードなどのマスク出力として利用可能)。 - Undo:
Ctrl + Zで操作を取り消せます。
付録: ショートカットキー一覧
ビューアー内で使用できる主なショートカットキーです(設定で変更できるのは カスタムショートカット (0-9) です)。
| アクション | デフォルトキー |
|---|---|
| 次の画像 | → |
| 前の画像 | ← |
| 詳細表示の切り替え | I |
| フルスクリーンの切り替え | F |
| 閉じる | Esc |
| Delete / Trash | Delete |
| Undo (削除やタグ操作の取り消し) | Ctrl + Z / Cmd + Z |
カスタムショートカット (0-9)
設定のショートカット項目で、0〜9 に独自コマンドを割り当てられます。複数コマンドはスペース区切りで連結できます。
- タグ操作:
tag:NAME/-tag:NAME/tag-toggle:NAME - 移動:
next/prev - 削除:
delete
例:
tag:favorite next(favorite を付けて次へ)tag-toggle:best_quality(タグをトグル)
3. 検索機能 (Search)
ギャラリー上部の検索バーを使って、膨大なコレクションから目的の画像をすぐに見つけられます。
キーワード検索
検索バーに単語を入力すると、プロンプト、ファイル名、ノート、タグなどを対象に全文検索を行います。 複数の単語をスペース区切りで入力すると、すべての単語を含む画像(AND検索)が表示されます。
フィルタリング構文
特定の条件で絞り込むための構文が利用できます。
| 構文 | 説明 | 例 |
|---|---|---|
tag: |
タグで検索 | tag:風景 tag:best_quality |
model: |
モデル名で検索 | model:sdxl model:v1-5 |
id: |
データベースのIDで完全一致検索 | id:123 |
filename: |
ファイル名で検索(完全一致、部分一致) | filename:image.png filename:img |
date: |
日付で検索 | date:2024-01-01 (特定日), date:2024-01 (月指定) |
resolution: |
解像度で検索 | resolution:1024x1024 |
after: |
指定日以降を検索 | after:2024-01-01 |
before: |
指定日以前を検索 | before:2024-01-01 |
pos: |
Positive プロンプトのみ検索 | pos:cat |
neg: |
Negative プロンプトのみ検索 | neg:blurry |
note: |
ユーザーノート内を検索 | note:実験用 |
has_source: |
親画像の有無で検索 | has_source:yes (あり), has_source:no (なし) |
has_derivatives: |
子画像の有無で検索 | has_derivatives:yes (あり) |
sort: |
並び順を指定 | sort:created_at_asc (古い順), sort:created_at_desc (新しい順) |
高度な検索テクニック
- 除外検索 (NOT): 検索語句の前に
-または!を付けると、その条件を含まない画像を検索できます。- 例:
-tag:failed(failedタグが付いていないもの) - 例:
!model:sdxl(モデル名にsdxlを含まないもの)
- 例:
- フレーズ検索: スペースを含むタグやプロンプトを検索する場合、ダブルクォーテーション
"で囲みます。- 例:
pos:"blue sky"
- 例:
- オートコンプリート:
tag:やmodel:などのプレフィックスを入力すると、候補リストが自動的に表示され、スムーズに入力できます。
お気に入り検索 (Favorites)
よく使う検索条件は、検索バー右側の ★ アイコンをクリックしてお気に入りに登録できます。
登録した検索条件は、ヘッダーの ★ メニューからワンクリックで呼び出せます。
4. タグ管理 (Tag Manager)
ヘッダーの タグアイコン をクリックすると、タグマネージャーが開きます。
- 新しいタグの作成
- タグ名の変更(関連付けられたすべての画像のタグも更新されます)
- 不要なタグの削除
- タグごとの画像検索
5. データのインポート (Import)
ヘッダーの「インポート(ダウンロードアイコン)」ボタンから、ComfyUI外の画像や過去の生成物を Image Manager に取り込めます。
基本的な使い方
- Base Location を選択します (
Output,Inputディレクトリ、またはCustom Path)。 - 対象のフォルダを選択・移動します。
- Start Import をクリックするとスキャンが開始されます。
高度なインポート設定
- Custom Path: サーバー内の任意の絶対パスを指定してスキャンできます。別ドライブの画像も管理可能です。
- Recursive Scan: サブフォルダも含めて再帰的にスキャンします。
- Source Linking: インポート時に親子関係(Lineage)を自動推定するか設定できます。
New only: 新規取り込み画像のみ判定(推奨)。All: 既存画像も含めて再判定します(時間がかかります)。
- Tags to Add: インポートする画像すべてに、指定したタグを一括で付与できます。フォルダごとにタグを分けたい場合に便利です。
進捗表示・キャンセル・クリーンアップ
インポート(スキャン)中は進捗が表示され、状況に応じてキャンセルできます。 また、ディスク上から削除された画像がDBに残っている場合でも、拡張の読み込み後にバックグラウンドで自動的に整理されます(手動操作は不要です)。
- 進捗: スキャン中は
Scanning...(登録)→Linking...(親子リンク推定)の順に進み、current / totalと進捗バーが更新されます。 - キャンセル: スキャン中に停止ボタン(■)を押すと中断を要求できます(表示が
Cancelling...になり、処理が安全に停止します)。 - 自動クリーンアップ: 拡張の読み込み後、少し待ってからバックグラウンドで「実ファイルが存在しない画像」をDBから除去します。外部ツールでファイルを消した/移動した後に表示が不整合な場合は、ページ再読み込み(または再起動)で整合が取れることがあります。
6. 設定 (Settings)
ヘッダーの 歯車アイコン から設定画面を開けます。
システム設定 (System)
重要なバックエンド設定項目です。
- Image Matching: 親子関係(Lineage)の判定ロジックを設定します。
- Source Matching Strategy: 親画像の検索アルゴリズムを選択します(デフォルト:
pHash & Created Time)。 - Auto Linking Threshold: 自動リンクの判定基準となる類似度(%)。数値を上げると誤判定が減りますが、少しの変更でリンクされなくなります。
- Inherit Tags from Source: ONにすると、親画像のタグを生成された子画像に自動的にコピーします。
- Source Matching Strategy: 親画像の検索アルゴリズムを選択します(デフォルト:
- Lineage:
- Max Lineage Depth: 系統図を何世代先まで表示するかを設定します。動作が重い場合は小さくしてください。
- Database:
Settings -> Systemから、Meld が使用するデータベースの作成・リネーム・切り替え・削除ができます。- Create Database: 空のデータベースを新規作成します。作成時は確認モーダルが表示され、「設定は DB ごとに保存される」ことも案内されます。
- Rename Database: データベース名を変更します。確認モーダルを経由して、DB ファイル名と DB ごとの runtime ディレクトリが一緒に更新されます。内容自体は変わらないため、切り替え時のようなソフトリセットは行われません。
- Switch Database: 別のデータベースへ切り替えます。切り替え確認モーダルには、
Light Tableの内容が消去されること、検索候補やキャッシュが再初期化されること、選択状態・ビューアー状態・開いているモーダルがリセットされること、データベースごとの設定値に切り替わることが表示されます。 - Delete Database: データベースを完全削除します。削除時は確認モーダルに加えて
deleteの入力が必須です。現在使用中のデータベースを削除した場合は、Meld が別のデータベースへ自動切り替えするか、必要に応じて空のdefault.dbを再作成します。 - Busy guard: スキャン中や Analytics の再集計中は、データベース切り替えや削除は実行できません。
- Thumbnail Cache(サムネイルキャッシュ): サムネイルはディスク上でキャッシュされ、表示が高速化されます。
- Clear Thumbnail Cache: キャッシュされたサムネイルをすべて削除します。次回表示時に再生成されます。
- Trash: ゴミ箱(Trash)表示時には、選択した画像を Restore(元に戻す)したり Delete Permanently(完全に削除)したりできます。
- Trash Retention Days: ゴミ箱に入れた画像を何日後に完全に削除するかを設定します。現状の実装では
0は「自動削除しない」ではなく、クリーンアップ実行時に削除対象になり得ます(自動削除を無効化する設定は未実装)。
- Trash Retention Days: ゴミ箱に入れた画像を何日後に完全に削除するかを設定します。現状の実装では
Thumbnail API(サムネイルAPI): ギャラリー、ビューアー、系統図はサムネイル表示に /api/meld/view-thumb エンドポイントを使用します。クエリパラメータ: filename, subfolder, type(output/input/temp/custom/trash), size(最大辺のピクセル数、デフォルト200、上限400)。キャッシュされたサムネイルはデータベースごとに分離され、data/runtime/<database_name>/thumbnails/ 以下(WebP形式)に保存されます。
ギャラリー・表示設定
- Gallery: サムネイルのサイズや、一度に読み込む画像の数を調整し、パフォーマンスを最適化できます。
- View: ビューアーでのサムネイル表示数や、プロンプトの最大表示行数を設定できます。
- FullScreen: フルスクリーンモード時の挙動を設定できます。
- Delete Mode: 削除時の確認ダイアログの有無や、系統(Lineage)を含めて削除するかを設定できます。
- Details Panel: フルスクリーン時に表示する情報(ファイル名、サイズ、作成日時、モデル、プロンプトなど)を個別にON/OFFできます。
- Shortcuts: Image Manager 内で使用するキーボードショートカットを自分好みにカスタマイズできます。
7. ライトテーブル (Light Table)
画面下部に表示される一時的な画像プール機能です。 ギャラリーから画像をドラッグ&ドロップして一時保管(キープ)したり、比較したりするのに使用します。
- タブ管理: 複数のタブを作成し、画像を分類して保持できます。
- Clear All: すべてのタブから画像を一度にクリアします。
- 閉じる: 右上のバツボタン(
X)をクリックしてライトテーブルを閉じることができます。
Q&A / Tips
Q: 画像がギャラリーに表示されません。
A: Image Manager は、ワークフロー実行完了時(executed イベント)に Output 画像を自動登録 します(Meld が読み込まれている必要があります)。表示されない場合は、まず以下を確認してください。
- 拡張が読み込まれているか: サイドバーに
Meldタブが出ているか、出ていなければ再読み込みしてください。 - 対象が Output 以外ではないか:
Preview Image(temp) やInput、外部からコピーした画像は自動登録されません。「5. データのインポート」で手動で取り込むか、Save Image系ノードを使用してください。 - 機能差の補足:
Restore Full WorkflowやAdd Unified Loaderなど、一部機能は画像に埋め込まれたメタデータ(ワークフロー情報等)が必要です。画像の保存方法やメタデータ有無によっては、表示はできても復元系の機能が制限されることがあります。
Q: 系統 (Lineage) が正しく表示されません。
A: 親子関係のリンクは、画像の類似度(pHash)やワークフロー内の情報を元に自動推定されます。画像が大きく加工されて原型を留めていない場合や、メタデータが欠落している場合はリンクされないことがあります。設定の Auto Linking Threshold を調整するか、詳細ビューアーのメニューから手動で親画像を設定することも可能です。
Q: 削除した画像を元に戻せますか? A: はい。ビューを「Trash」に切り替えると、削除した画像の一覧が表示されます。画像を選択して「Restore」ボタンを押すことで元に戻せます。ただし、保存期間(デフォルト設定による)を過ぎた画像や、「Delete Permanently」で完全削除した画像は復元できません。